漫画アニメ規制問題~オタクだから気づいた山田太郎議員の危険性~

“表現規制反対派”山田太郎議員の欺瞞を暴く。

漫画アニメ(オタクカルチャー)愛好家の立場から2022年参院選を振り返る

 

山田太郎議員、3年間の活動の審判

 

先日参議院選挙がおこなわれた。
参院選は全議席いっぺんに改選するのでなく、議席を半分に分け3年ごとに交互に改選する。
3年前に行われた参院選の当選議員は今回は非改選、6年前の参院選当選議員が改選であった。

今回は山田太郎議員は非改選のため、3年前に山田議員が集めた54万票の行方に注目が集まった。

山田氏サイドが山田氏非改選時の票の受け皿として赤松健氏を擁立したことは前に述べた。

当ブログではたびたび山田氏を批判してきたが、山田氏の票がほぼそのままスライドし赤松氏の票となるであろうことはある程度予想していたとはいえ、実際赤松氏が3年前の山田氏とほぼ同数の53万票を獲得し自民党でもトップ当選を果たしたのには暗澹たる思いがした。
もはやどんなに発言が炎上しようと、不祥事起こそうとも、彼らが規制に乗り出そうとも、まったく剥がれることのない五十数万の岩盤の山田赤松両氏の基礎票が形成されているのか。

nordot.app

 

ところが、どうもそうではないらしい。
赤松氏自ら、支持者の投票行動に関してツイッター上でアンケート調査をおこなった。
それによると、今回赤松氏に入れた有権者のうち前回山田氏にも入れたのは55%でしかないことが示された。

これはかなり意外な結果だ。

 

 

 

山田氏は赤松氏の選挙運動を強力にサポートしてきた。赤松氏はいわば山田氏の“分身”であり、3年前に山田氏に入った票のほぼすべてを取ってもおかしくなかった。

だがこれによると十数万から最大20万くらいの前回の山田票が“蒸発”した可能性がある。前回山田氏に入れず今回赤松氏に投票した人が積極的にアンケートに応じた可能性、赤松氏は鉄板とみて他候補にいれた支持者の存在など考慮に入れるべきさまざまな要素はあるにせよ、アンケート調査には相当数の参加があり、それなりに全体の傾向を反映してると言えるのではないだろうか。

 

今回の参院選は事実上の山田氏の代理選挙であり、この3年間の氏の活動に対する審判という側面もあった。米国の中間選挙のようなものだ。

支持者は山田氏に対しかなり厳しい評価を下したとも言える。

当ブログでも書いたが、山田氏はこの3年間で様々な問題を起こし、ツイッターもたびたび炎上した。

そんな山田氏を見て、支持者の多くが離れていったのではないか。

我田引水かもしれないが、60%の支持率でスタートした内閣支持率が36%にまで落ち込み黄信号が灯ったようなものともいえるのではないか。そこに一筋の光明が見いだせる。一度不信感を抱き離反した支持者は二度と戻ってくることはない。

 

 

早速どうしようもない施策に乗り出す赤松氏

 

 

国の財政がひっ迫、1000兆円の借金を抱え、社会保障財源も先細り、さらに防衛費倍増という話もあり、増税社会保険負担増で国民が喘いでいるときに、こんなどうしようもない活動に精を出すのは、まともな神経とは思えない。

国が税金でやるようなことですらなく、本来なら党の上役から「お前ふざけてるのか!」と一喝されて終わりだろう。

赤松氏がこのようなことを平然とおこなえるのは、もちろんトップ当選を果たし自民党に一目置かれたからではない。

党保守派の後押しがあるからだ。

マスメディア、オタク系コンテンツなどアーカイブ化を通じて様々なコンテンツを支配しコントロールするのは自民保守派の悲願である。

 

mainichi.jp

 

「ゲームのアーカイブ化」もその一環である。

私はたびたびメディア芸術ナショナルセンター構想を批判してきたが、過去のゲームは再生(プレー)が困難でアーカイブ、利活用されたところでメーカーのビジネス上の損害はほとんどない。したがって反発もそれほどないだろう。

ゲームを手始めに既成事実を作りあげ、漫画やアニメコンテンツの国による乗っ取りを図ろうという思惑があるようにも思える。

 

 

国立国会図書館のデジタル化および配信も出版業界などの猛反発の中強行された。その実行役も山田赤松両氏である。党保守派の指令を着実にこなしている。

アーカイブ化はメディアに書かれた内容の検証=”事後検閲”を行うことを目的の一つとしており(実際山田氏自身そのようなことを述べている)、「表現の自由」とは真逆のものだ。

自らの政策とやっていることの整合性を取り繕おうとしてこのような意味不明なツイートがなされたのではないか。

 

危険な芽、山田太郎3号

 

今回の参院選で非常に危険と思われる人物が登場してきた。

立憲民主党から出馬した栗下善行氏である。

 

表現の自由」は守るべきとしながらも、自分はその表現は好きではないとわざわざ所感を述べ、表現の自由は責任を伴うと結ぶ。

言いぐさが山田氏と何から何までそっくりだ。山田氏にあやかったのだろうか。

栗下氏はことあるごとに山田氏や赤松氏を持ち上げる。山田赤松両氏の支持者のウケを狙い、両氏のおこぼれにあずかろうとしているかのようだ。

参議院の特等席は両氏が独占してるので、おおかた衆院選自民党から出馬をすることを狙ってるのだろう。

栗下氏はかつて大日本帝国憲法復活の請願採決で賛成している。本心でなかった、浅はかであったとあとから釈明しているが、現行憲法を軽視してるからこそ出た行為と言える。人権意識のかけらもない。

こんな人物が心からオタクカルチャーを守ろうというはずなかろう。

この人物、今回は落選したが、いずれオタクカルチャーに脅威をもたらすことになるだろう。頭が痛い・・